IHMNO NEWS

国際健康栄養医学機構

(International Health&Medical Nutrition Organization)

Vol.4

 

編集:IHMNO 編集委員会
発行
:IHMNO 事務局
創刊: H12.7.21
印刷: H13.4.23
発刊:4(4半期1)

 

1.国際健康栄養医学機構(IHMNO)ホームページの記者会見

去る平成1331日、IHMNOホームページについてプレス発表を致しました。

今までは広報等あまり行わず、会員のみの利用となっておりましたが、31日より

『無料健康ネット相談』、312日より『介護リサイクル&新製品情報』を一般に向

けて公開、本格スタートいたしました。

 

 

2.『無料健康ネット相談』サイト (URL: http://www.ihmno.org)

 健康食品(食品)と薬に関する質問に医師、薬剤師、栄養士などの有資格者がネット上にて無料でお答えするサイトです。『無料健康ネット相談』へ相談を送ると10日前後で回答を返信いたします。

 急速に進む高齢、・少子化で膨張する医療費と悪化する医療保険の財政を背景に、予防医学が本格的に推進され、健康食品や薬への期待が高まっています。しかし、間違った理解の基に摂取し、思わぬ結果を招く例も少なくありません。正しい知識をもち、正しく選択し、正しく摂取することが重要です。当機構は、一般の方及び医療従事者への情報提供サービスの一環として『健康ネット相談』を開設、健康な身体作りを支援し、ヘルスケアの向上を目指します。「血圧を下げる薬を服用している。友人から体力アップのために○○という健康食品を貰い飲んだが、逆に血圧を上げてしまうことはないか」等の健康食品(食品)と薬に関するさまざまなご相談に応じます。

 健康食品に関しては「自然食品」、有機野菜などの「有機食品」、カルシウム入り乳製品などの「機能性食品」、ビタミン剤などの「栄養補助食品」、その他健康を意識した食品について広くお答えします。薬については、医師から処方された薬、および処方箋がなくても薬局で一般に購入できる薬の両方に関する質問にお答えします。

 相談者は当機構の協力スタッフである薬剤師(5名)、栄養士(2名)、医師(3名)が担当します。薬剤師・栄養士等の会員の先生方にも回答者として、ご参加ご協力をお願いしたいと思います。回答者としてご協力下さるボランティアの方は、メール(アドレス:help@ihmno.org)にて事務局へご連絡お願い致します。

 

 

. 『介護リサイクル&新製品情報』サイト (URL: http://www.ihmno.org)

 家庭で不要になった中古品や、小売店で在庫処分になった中古品や、小売店で処分したい新品から、新しく開発された新製品まで全国から寄せられた介護用品情報を無料でネット上に掲載し、手軽にネット上で注文できるサイトです。

 『介護リサイクル&新製品情報』は、買いたい人と売りたい人の出会いの場を無料で提供する、当機構の新しい介護情報サービスです。今後は介護用品を皮切りに幅広い介護関連情報を提供する予定です。一方、当機構の会員をはじめ薬局などの医療関連施設に当サイトの活用を呼びかけ、身近に相談できるこれらの施設が介護にかかわる新たな情報・物・ヘルスケアサービスの拠点として、人々の健康作りに貢献できるよう支援していきます。

 出品はe-mailまたは郵送で受け付け、注文はネット上(e-mail)で受け付けます。注文成立後は当事者間で直接連絡をとります。

 

 一度ホームページを開いてみてください。何かご意見、ご質問がありましたら事務局「help@ihmno.org」までe-mailにてご連絡いただければ幸いです。

 

 

4.介護関連サイト 2次開発、企画

 介護給食の流通ネットワークを構築予定です。先日、会員企業様のご協力により補助食品の試食会を行いました。また数社の給食関連企業も当機構へ入会し、介護ネットワークの構築にもご協力を頂ける体制となってまいりました。介護給食を薬局、ドラッグストアー等で販売し、服薬中の薬と食事との相互作用等について、管理・指導を行えるような体制を確立して行きたいと考えます。(現在、当機構では注文を薬局等で受付・代金決済し、それを給食企業がお客様又は薬局へ配送するような形を考えております。)

 お客様は薬局を通して介護給食を購入することにより、介護給食やその他の食事、薬等を含めた質問・相談を安心してすることができ、またそれが薬局の顧客獲得にもつながって行くと考えます。

 当機構は、会員企業・薬局様の橋渡しをすることにより、会員各社様また介護の活性化、お客様のメリットになると確信しております。今、薬局は地域との密接な関係を持つことを求められ、一般の方には介護給食や介護用品が何処で売られているのか、なかなか知られていないというのが現状のようです。薬局で介護給食を取り扱うにあたっては、薬・食双方に関する知識を基にしたアドバイス、どのようにお客様のニーズを見つけどう販売していくか、薬剤師の教育やそれらの商品をどこに陳列するか等の問題があります。このような問題を一つ一つ解決していくために、モニター薬局を募集し、ネットワーク構築のノウハウを作りたいと考えます。介護給食流通ネットワーク構築のためのモニター薬局を募集しております。ご協力いただける薬局は事務局「help@ihmno.org」までご連絡下さい。

 

 

5.厚生・労働省認定『健康管理士指導員』の受講受付の件

 当機構は、『健康管理士指導員』の認証団体へ正式加盟いたしました。受講受付の窓口は、当機構事務局で行います。

『健康管理士指導員』は一般社員の教育、薬剤師の再度復習のための教育に活用していただけます。通信教育(テキストのカリキュラムについてはパンフレット参照)方式のため、社内研修や個人で活用されるにとてもよいでしょう。

 

 平成13215日〜17日に開催されたJACDIS1回ドラックストアショーでの啓蒙活動では、たくさんの方々がブースへ立ち寄ってくださいました。興味をもたれる方は多く、沢山の質問もいただきました。

 他の認証団体とも連絡を取り合い、情報交換をしながら啓蒙活動を進めて行きます。

6.『東京セミナー』開催報告

 

 324日(土)13001700東京都立食品センター(秋葉原)において、「予防医学・栄養医学における薬剤師の役割」昭和大学薬学部教授 山元俊憲氏「予防医学における患者教育の重要性」明治薬科大学客員教授 村田正弘氏の2講演、その後「薬食同源―食物と薬の相互作用―」をテーマにシンポジウムを開催いたしました。

 当日は、全国より会員・一般を含めて、90名弱の参加となりました。約4時間半にわたり行なわれたセミナーの一部をここに、ご紹介いたします。

 また、次回『東京セミナー』は8月「医療過誤・調剤過誤」をテーマに開催する予定です。パンフレットは別途送付致します。

 

東京セミナー(2001324日開催)

基調講演「予防医学・栄養医学における薬剤師の役割」

山元 俊憲 昭和大学薬学部臨床薬学教室 教授

予防医学における薬剤師の役割は、代替医療、栄養・生活改善などの健康維持、そして大気汚染など環境の改善に対し、いかに積極的に貢献していくかにあります。

 

健康維持における薬剤師の役割は、医学知識に基づき健康相談健康の評価をし、受診を勧告することです。特に、薬局には、街の相談室、患者さんの良き相談相手としての重要な役割を担っています。例えば、患者さんが遺伝子診断で糖尿病・肥満関連、精神・疾患疾患、免疫・代謝関係などが診断された場合、その方の健康管理に、薬剤師がいかに関っていくかが求められていくわけです。

 

代替医療においては、薬剤師はどう効果を評価するか、また、使用上の注意として相互作用や副作用を予め勉強しておかなければなりません。健康食品ブームはクロレラなどを始め、19          

80年位から起こりました。90年代に入ると健康志向から機能性食品への意識の変換があり、「特定保健用食品」(特保)が指定され、20014月から、厚生労働省の審査をうけないなど、特保とは異なる栄養機能食品が新たに加わります(表A)。これら保健機能食品に対し薬剤師は、保健機能食品まがいの健康食品をチェックし、不要な摂取と健康被害をきちんとモニターし、剤型が似ている医薬品との誤認を避ける責任があります。

 

健康食品としての有害作用には、マオウによる高血圧、動悸、死亡に至った例や、甲状腺末による動悸や頻脈、また、アリストロキア酸を含有する生薬による腎障害があります。健康食品と薬物の相互作用には、セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)と安全域の狭い薬物や、クロレラ・青汁・モロヘイヤ・アロエ・クマザサとワルファリンなどの例があります。 セントジョーンズワートは摂取すると薬物代謝酵素であるチトクロームP450、特にサブタイプであるCYPAA4及びCYP1A2を誘導し、これらで代謝する薬物作用を下げる作用があるのです。(表B:セントジョーンズワート含有食品との併用に関する注意を記載した医薬品、表C:セントジョーンズワート抽出物が含まれている主な食品)こうした健康食品に関する情報を入手する情報源としては、http://www.daitaiiryou.com, http://tnp.comhttp://micromedex.comhttp://mhlw.go.jpCD-ROMAltMedDexなどがあります。

                     

結論として、薬剤師は、氾濫する情報の収集・加工・評価セルフ・ケアの支援、そして受診タイミングの評価に積極的に関与していくべきであると考えます。

 

 

基調講演「予防医学における患者教育の重要性」

村田 正弘 明治薬科大学客員教授

 

21世紀、ヘルスケアはどう発展するかは、121世紀の社会構造と保健政策、2.治療から予防への医療システムの転換、3.薬局・薬剤師の医療における分担責任、4.セルフメディケーションとプレベンションセラピー、5.薬剤師の職務の発展と継続教育にあります。

121世紀の社会構造と保健政策―21世紀は、少子高齢化社会です。高齢化はある程度予測通りであったのに対し、少子化は予測範囲をこえる速度で進み、世界でも最低レベルに至っています。この為、国民医療費は10年間で10兆円のスピードで増加し、危機的状態にあります。

2.治療から予防への医療システムの転換予防とは感染症にかからないようにするという意味ではありません。プリベンションの意味は今の状態より悪くさせないようにすることです。つまり、病気の進行を止めるためにはどうしたらよいかを考えなければなりません。しかし、治療は治療できちんとなされ、かつ予防もなされなければなりません。しかし、病院や診療所ではセルフメディケーションを行なう余裕がない為、機能分離による社会資本の有効活用をするために、薬局やドラッグストアでセルフメディケーションを推進していく必要があります。

3.薬局・薬剤師の医療における機能分担病院は治療に専念する所なので、病院薬剤師はこれの後方支援をしますが、保険薬局薬剤師は、健康な人を入院・通院治療にさせないためにセルフメディケーション、予防医療を支援していくべきだと考えます。(表@)薬剤師が患者さんに尋ねる時に、「このお薬は何のためのお薬かご存知ですか」、「どのようにのまれていますか」、「何か困っていること、気になることがありますか」という3つの質問を全国の薬剤師が徹底するだけでも日本の医療費の効率は随分と向上すると考えられます。

 

薬物療法QOL研究会による薬に関する市民、生活者の意識調査によると、薬剤師の説明をどの位理解したかについて、薬の効果・服用方法については大体分かっていますが、副作用・有害事象や相互作用になると理解度はかなり減るという結果が出ました。薬の効果については、半分位の方が薬は効くと答えていますが、処方薬の副作用を体験した人は4分の1とかなり多くいました。薬の相談先を医師と答えた人は非常に多くいましたが、これでは医療効率的に限界があります。次いで多かったのは病院・薬局薬剤師ですが、薬局薬剤師に相談する人が増え、病院薬剤師と逆転しました。市民が聞きたい、知りたい事では副作用や効果が最も多いですが、医療制度や介護施設・医院の紹介、また、医療用医薬品や機能性食品、健康食品など、違いについて教えて欲しいと答えた人が意外に多くいました。

 

代替医療の社会的な背景には20世紀の科学依存医学への批判や地域の伝統的健康法への回帰があります。そして財政経済的背景に、医療費財源の逼迫という危機意識や、患者の自己負担の上昇により自分で予防しようという自衛へと転換が出てきます。漢方、健康食品、健康商品のブームになり、信頼できる相談者が必要となることが展望されます。

 

薬剤師は、入院患者、在宅患者、通院患者そして健康な生活者に対し、どのような一般薬・健康食品を選択するかをアドバイスし、医師、栄養士などと協力し予防・健康維持を行ない、そして従来の法・制度の整備をしていかなければならないのです。

 

 

  シンポジウム 「薬食同源 − 食物と薬の相互作用」 

座  長: 黒岩 幸雄 昭和大学薬学部名誉教授
シンポジスト:

山元 俊憲 昭和大学薬学部教授

村田 正弘 明治薬科大学客員教授

小嶋 康詞 ケーツーコミュニケーションズ 代表取締役

堀 眞美枝 マミーズフード・サイエンス研究所所長
五十嵐 修 お茶の水女子大学名誉教授


 
黒岩先生:薬と食事は共に、健康の維持、生活習慣病に大きく関わっています。特に長期に渡って薬を服用することになれば、食事と薬の関係はますます避けて通れない問題となります。本日は、専門家の先生にそれぞれのお立場からお話いただきたいと思います。

小嶋先生:日本の健康食品の基準作りを

 海外の健康食品をみると、高い医療費を背景にサプリメントに頼る傾向が強いアメリカでは、(1990年に栄養補助食品教育法が制定され)日本と異なり、効能・効果・栄養成分・構造などを堂々と明記できます。一方で、危険性も充分説明し、使う側の自己責任が大前提となっています。また、ドイツでは、百年以上前から安全な食品を求める運動があり、安全性に関し、原料の生産から安全性を厳しく管理しています。私は健康食品メーカーで臨床データに基づいた製品を作っていますが、日本の場合、例えば外国から入ってくる健康食品をどのような基準で選定するかなどは業者任せとなっており、非常に危険な状況にあります。健康食品の基準作りをするべきであると考えます。

堀 先生:会話の中で食事について聞くと、患者さんの生活像が見えてくる

 食事記録を見ますと、患者さんの料理の嗜好は何か、一人暮らしなのか、家族と暮らしているのか、何の原因が今の病気をもたらしているのか―などが見えてきます。そうして患者さんのさまざまな背景を読み取った後、管理栄養士は患者さんに合わせてメニューを補正していくのです。薬剤師の方も患者さんに食事記録に近いものを聞くのも会話に必要ではないでしょうか。

食理学に基づく栄養指導

栄養素だけで解決いないケースがあります。例えばがんは、薬に近い作用を持つ食事プランを提案していきます。表@の三角形の頂点にあるキャベツなどを使いながら、免疫力を高める献立を立てるのです。

 

五十嵐 先生:複雑怪奇な日本の薬制度、区別しにくいOTCとサプリメント

処方薬は医者がきちんとしたデータに基づいて処方するので、きわめて良いのですが、OTCの中にはビタミンCなどのように、A社はOTCとして販売し、B社ではサプリメントとして売っている、という場合があります。患者にどちらが良いかと尋ねられても、同じ基準で作られたかまでは分かりません。数字を見る限りは同じだが、どこが違うのか、値段しか差がないのか、なかみに差があるのか、きわめて分かりにくいのが現状です。日本はこうした、状況を整理し、複雑怪奇な制度を将来直していかなければならないと思います。

山元 俊憲 先生:サプリメントや食物、薬の関係を大学教育にも反映したい

学生に対する教育で製品としてのサプリメントなどに関する指導には触れていません。一般市民の方はサプリメントと食物の相互作用や、退院された方は予後について大変関心が深いので、教育の中にも反映していきたいと考えています。

村田 正弘 先生:難しいOTC教育

 日本においてOTCに関する、きちんとした教育、研修の教科書はひとつも無いと考えています。OTCの中には、医療用に比べるとキレが悪いので、一先ずOTCにしておこおうという製品がごまんとあります。更に、OTCは地域限定、期間限定の医薬品もかなりあり、これを統一してどう勉強するのかは非常に難しいと思われます。アメリカでは医薬品と全く同じサプリメントがたくさん並んでおり、効能効果もきちんとなされています。日本は法制度に曖昧な点があると思います。

 

 

 シンポジウム質疑応答 

Q.サプリメントなどを誰がどのようにユーザーに説明すべきですか。

 

五十嵐先生:サプリメントは栄養的なことも含め、栄養士が行なうべきであると考えています。

堀先生:栄養指導をしたにも関わらず、糖尿病患者の方がぶどう糖などの含まれた健康食品を摂っていたために血糖値が上手く下がらなかった、また、脂溶性ビタミンを摂りすぎて生理が2回も来た、などの例があります。薬局の方には、摂取量をみた上で、混ぜものがある場合、また無い場合もきちんと説明し、指導していただきたいと思います。

 

Q.     サプリメントについて誰が説明するか以前に、サプリメントを必要とする対象者を明確にしていった方が良いのではないでしょうか。

 

五十嵐先生:ビタミンなどサプリメントは、食事の不規則な人などが補うためのものです。肉、魚、ごはん、くだもの、野菜、牛乳等などを摂る、きちんとした食生活がベースにあるべきで、その上で不足したものをサプリメントで摂るべきです。また、中高年の場合は、リスクリダクションのため、生活習慣病、脳出血や心筋梗塞にならないために、特定の栄養素をかなりたくさん摂ることにより、防げることが世界的に分かっています。

 

Q.     製品の安全性について、どのくらいの健康食品メーカーが保証するに値する実験データなどを整え販売しているのか、不安を感じます。

 

小嶋先生:私の会社には300社位の売り込みがあります。ところが、「がんにすごく効く」というメーカーに、「どの部位に効くのか、どれくらいのフェーズの方が?」と尋ねていくと、大抵「結構です」と帰っていく、というメーカーが健康業界の半分以上を占めているのではないでしょうか。臨床データを基礎臨床から医薬品に近い形で取れるのは、医薬品メーカーがサプリメントの方にシフトするか、大手食品メーカーがお金をかけて行なうケースが殆どです。

五十嵐先生:医薬品ですと単品が全部クリアして製品化するまで、多分200億から300億くらいかかります。食品の場合、同じ事を誰もやる訳がなく、どの辺のところで折り合いをつけるかが一番重要だと思います。

 

Q.     薬剤師の立場からサプリメントについて、医師とどのような連携プレーを組んでいったら良いでしょうか。

村田先生:サプリメントを摂っている事を医師には伝えていないが、薬剤師には相談したいという場合もあります。他の食品を使っていることを、薬剤師から医師に連絡するのは必要なことです。

五十嵐先生:かなり多くの一般の方、また、医師は、医薬品とサプリメントを含めた食品との相互作用について知らないことが多いでのす。流れている情報は多いのですが、危険情報として上手く流れていません。相互作用が無いとは言えないため、医師に、患者の方がこんなものを摂っている、と相談した方が良いと思います。

 

 

 

Q.薬剤師がどこまで知識を持って指導すべきとお考えですか。

 

山元先生:インターネットなどOTCやサプリメントに関する情報網が発達していますので、そうした情報を自分のものにするのもひとつの方法です。お薬、OTC、サプリメントの何れに対しても、患者さんに渡した後「お大事に」で終わるのではなく、最後まで責任を持ち、渡した後、どのように病態が変化しているのか、積極的に声をかけて情報を取り、エビデンスを上げて行く努力をしていただきたいと思います。そういう姿勢を示してこそ、患者さんから信頼される薬剤師になれるのだと思います。                 以上

 

7.『臨床病態&実践継続セミナー』開催について

 薬剤師・栄養士の先生に実際に患者に接するにあたり必要となる臨床病態や疾病その治療法、そして医療の中心にいる医師は、何を考え何を目的として治療を行い、医療パートナーに何を望んでいるかを臨床医から直接学び、また患者に接する為の心理学及びコミュニケーションスキルやヘルスケア管理に必要となる臨床栄養学を継続して学ぶセミナーを企画いたしました。年間10回の予定で毎回、医師1名、栄養士・薬剤師等の医療関連従事者1名に、各1時間30分の講義と30分の質疑応答を行います。会場は東京機会本社ビル(田町)時間は午後13001700です。

 1回のみの参加でも毎回の参加でも可能です。なお毎回の参加や複数人での参加を予定の方は回数券が割安になっております。別紙パンフレット参照ください。

今回は都内のみでの開催となりましたが地方にお住まいの会員様がもっと増えれば地方でもこのようなセミナーをスポットになるかもしれませんが行って行きます。

 

8.今後のセミナーテーマ

 今後のセミナーテーマや当機構で行いたいことについて、たくさんのご意見を頂きましたのでご紹介いたします。

・薬局業務、病棟、外来、薬の適正使用という点で薬に対する考え方を身につける。

・ファーマシューティカルケアを実践し、医師にもアドバイスできるような薬剤師を

養成する。(ファーマシューティカルケアを実践するための指標やガイドラインを

構築できないか)

EBMを身につける。

・食に関して栄養士に与える教育は何がいいか。

・ケア全体を考えてQOLを改善するためにはどうするか

・アメリカと日本の薬剤師の違いは何処にあるのか。どうすればよいのか。

・慢性患者の臨床は開局薬剤師にとってとても必要なことである。

・生活習慣病の患者が多いので、セルフメディケーションの受け皿になるためにセル

フメディケーションの有り方や食物、栄養、漢方(東洋医学)の事、特にOTC販売

における漢方薬の販売のポイント等。

・病棟で医師や看護婦が何をするのか見学する薬剤師版インターンのようなことがで

きればよい。→まずは仲間内で1ヶ月週2回3時間程度、地域医師の実際の問診を見学させてみる。薬剤師がそれをすることによりどう変わったかが大切なので、そのケーススタディーを10例程度実践し、その結果次第では各地域で行うこともできるのではないか。

・特に開業医の先生は自分が使う以外の薬を知らないので、どういう病気に何の薬を

使うのかを薬剤師が医者に教えるようなサイトがあればよいのではないか。毎月季節等のテーマを決めて、インデックスのような形で、文献等も掲載できればよいのではないか。

等さまざまなご意見を頂きました。なにかご意見、ご提案がありましたら事務局までご一報ください。

 

9.SOAPシート症例集出版の経過報告

 出版のために準備をすすめてまいりましたが、SOAPシートの添削に際しSOAPシートの内容の厚みが少なすぎて、適正な添削が行われないだろうとの判断を総合監修の先生より頂き、現在SOAPシートに対して見直しを行っているところです。出版予定日より遅い出版になってしまいますが、時間をかけた分内容も充実したものになると確信しております。

 会員薬局・薬剤師様でSOAPシートにご興味がある方は下記の本を参考になさってください。また患者情報必要項目についてもご参考になさってください。

 

・臨床薬剤師のためのEBMによるPOS ―21世紀の最新医療システム―

   聖路加国際病院薬剤部長 井上忠夫著  南山堂

・薬局薬剤師のPOS 患者情報収集のコツと使える薬歴の書き方 潟~クス

・初心者がすぐに使える疾患別簡易標準ケア計画 薬剤師によるPOSの実践

   徳洲会野崎病院薬局長 木村健著  鰍カほう


 

 

10.会員募集

本機構の会員を随時募集しております。会員の皆様の仲間・ご友人・ご興味のある方には、本機構のご推薦を宜しくお願いいたします。ご相談、詳細のお問い合わせは当機構事務局「help@ihmno.org」までご連絡下さい。

 

11.アンケート協力のお願い

 本機構も公正取引委員会登録の任意団体として昨年516日にスタートし、約1年経過いたしました。当機構はNGO団体を目指し運営しております。その中で諸外国との交流もNGOとしての大きな役割の一つになっております。現在米国のワシントン洲立大学薬学部、UCSF薬学部、オレゴン州立大学薬学部及び各洲の薬剤師会とは大変深い関係を保ち、交流をしております。今後医療先進国である米国はもとより、発展途上国であるアジア諸国との交流も視野に入れております。将来、本機構が米国及びアジア諸国へ会員の皆様と一緒に訪問し、相手国の医療事情を勉強するとともに交流を深める、研修ツアーを企画していきたいと考えております。

 つきまして、会員の皆様の率直な意見を頂戴したく是非ともアンケートにご協力頂きたいと存じます。

 アンケートの内容は、

・米国を訪問するとすれば、米国医療の何を見てみたいか?またどのような団体や施設を訪問し交流を持ってみたいか?

 

・アジア諸国へ訪問するとすればどの国を訪れてみたいか?また、訪問国のどのような医療体制等を見てみたいか?

 

以上の内容を同封いたしましたアンケート用紙にご記入の上、事務局までFAXにてご送付頂きたいと存じます。

 

 

次回会報(Vol.5)は、7月発刊予定です。セミナー、シンポジウム等のお知らせは、随時ホームページなどに掲戴させて頂きます。