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「IHMNO NEWS」vol.2が出来上がりましたので、会員の皆様にお届け致します。Vol.1を創刊してから今まで、ホームページの開設や各委員会の活動がスタートし、又本機構が監修する本が出版される等、会員皆様のご協力のもと順調に進んでおります。しかし、本機構も前身のファーマシューティカル・ケア研究会と合わせても1年強の活動ですので会員の皆様の積極的なご参加がなくしては大きな前進は期待できません。事務局及び各委員会のスタッフ一同はもとより、会員皆様のご意見・お知恵を賜り、より充実した運営を計りたいと考えております。新しい企画も登場しておりますので、是非とも会員の皆様のご参加をお願い致します。
現場や日常生活の中で欲しい情報を伝えられる団体を目指します。
過去2年間の実績を踏まえた審査により活動のための助成金が受けられます。毎年5月までが申請期限なので準備中です。また今年7月にNYの国連本部で勤務するNGO担当職員に間接的に接触し、NGO申請時についての留意点等のアドバイスを頂きました。本格的な申請の際には更なる助言を受けたいと考えております。
国際健康栄養医学機構ホームページを開設しました。URL はhttp://www.ihmno.orgです。収集、整理した情報をホームページの開設によってコンシューマー(国民)へ伝えたり、サポートしていきます。例えば、法人会員
(薬局・病院等)や個人の方々の薬や食品、健康食品についての質問(Q&A)に答えたり、PBM(ファーマシーベネフィットマネージメント)、HBM(ヘルスベネフィットマネージメント)、TQM(トータルクオリティーマネージメント)、FDR(フードアンドドラッグリスク)、PMS(ポストマーケットサーベランス)等の各委員会で得た情報や、薬、健康食品(食品)のデータベースを作成し、ホームページで閲覧できるようにしていきます。また、介護に関するホームページも進行中です。
上記の質問箱(Q&A)ですが、薬、食品、健康食品の各分野専門の方にボランティアでインターネット上での"先生"になって頂き、各質問者へ回答をしていきます。その回答を担当してくださる薬剤師・栄養士等の方々の参加を募集しております。是非とも会員の先生たちのご登録をお待ちしております。
会社単位での出向教育システムのサポートをしております。社員教育の一環としてまた、プロフェッショナル育成、それぞれの会社にあった教育プログラムを企画いたします。スポット研修及び継続研修等ご要望にお答えいたします。
9月20日(水)〜22日(金)のドラッグストアーショウに薬剤師人事評価システム(P・A・S)を出展致しました。今まで薬剤師という職種でくくられ、薬剤師個人の能力を正当・客観的に評価をされてきませんでした。
薬剤師人事評価システム(P・A・S)とは薬剤師の性格適性やヘルスケア、カウンセリング能力を客観的に見ることにより、その職能の評価と正当な待遇整備、そしてこの評価により個々にあった教育システムの提供により薬剤師のレベルアップと各薬局の患者からの信頼確保を目指すシステムです。
病院・調剤薬局・ドラッグストアーでのISO取得を目指します。コンサルタント会社に協力を頂き、現在は2000年度版規格のISO取得に向けてコンサルティングを始めています。より品質の良い医療サービスの提供と会員各社の従業員のレベルアップ実現をサポートします。
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「P.A.S」「ISO」を詳しく知りたい方は、当機構事務局までお問い合わせください。
また料金見積もりは別途させていただきますが、当機構会員様には基本料金を割引させて頂いております。 |
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9月20日(水)〜22日(金)のドラッグストアーショウに薬剤師人事評価システム(P・A・S)を出展致しました。今まで薬剤師という職種でくくられ、薬剤師個人の能力を正当・客観的に評価をされてきませんでした。
薬剤師人事評価システム(P・A・S)とは薬剤師の性格適性やヘルスケア、カウンセリング能力を客観的に見ることにより、その職能の評価と正当な待遇整備、そしてこの評価により個々にあった教育システムの提供により薬剤師のレベルアップと各薬局の患者からの信頼確保を目指すシステムです。
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| 福岡セミナー |
今年5月28日に福岡にて九州地区のセミナー・シンポジウムを行いました。その概要をご紹介します。
セミナーのテーマは「21世紀に求められる薬剤師のあり方」
福岡大学薬学部教授 小野信文 氏
シンポジウムのテーマは「これからのヘルスケアにおける薬剤師の関わり方」
| 座長 |
昭和大学名誉教授
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黒岩幸雄 氏 | ![]() |
| 長崎大学非常勤講師・ 長崎桜町調剤薬局代表 |
永田修一 氏 | ||
| 潟Tンアール薬局代表 | 曲渕直喜 氏 | ||
| 潟Tンキュードラッグ副社長写真 | 平野健二 氏 | ||
| 国際健康栄養医学機構会長 | 武藤正浩 氏 |
●あいさつ
21世紀には予防医学、臨床医学を中心に進んでいくと思われます。より医療の中で薬剤師が皆様のお役にたっていければ、またファーマシューテカルケアに栄養を取り入れていければと思います。薬剤師がメディカルファーマシー、ファーマシューティカルケアを理解し、実践や仕事の中でどのように活かしていけるか、ということがこれからの薬剤師の職能の中で重要なポイントとなってきます。患者との接点を持った、ヘルスケアのパートナーとしての薬剤師の育成に、当機構が何かお手伝い出来ればと考えます。
●セミナー
基調講演をさせて頂きありがとうございます。
まず、日本の現状についてお話させていただきます。平均寿命は世界の中で一番長くまた女性は男性に比べて病疾患が少なく長寿を全うする事が多い。近年では癌の治癒率も向上し5年生存率も上がっている。アメリカのほうが人口は多いが、日本の病床数は世界のトップである。在院・入院日数、1人当りのベッド数も世界で1位である。1人当りの医療費は6位、総医療費は2位である。1999年には日本の医療費は30兆円を超え、老人医療費の比率も37%、所得に対する医療費割合も7.9%と過去最高となった。(別紙@)
薬剤師が医療法に組み入れられたのは平成4年だが、患者への配慮、医療の倫理を薬剤師の立場からどう考えればよいのかが議論されてきました。世界の今までの動きを見てみると、初めて処方箋調剤が行われたのは、1240年の神聖ローマ帝国のときで、アメリカでは1700年代より序々に薬剤師の役割が確立していった。1987年には処方箋調剤が66%に達した。保険問題を積極的に解決する役割を果たすことが求められ、またその問題を起こさないようにする為には、どうすればよいかということが問われた。これは、まさにファーマシューテカルケアのことである。
日本では、1774年に西洋の書「解体新書」が入ってくるまでは、中国からの漢方が主流でした。西洋の文化が入ってきてからは、中国・西洋の技術を合わせた手術が行われるようになり、オランダやドイツから人を招いて教育施設を創りました。始めは、薬自体を作る人を養成する学科(5年)と翌年には今で言う薬剤師を育成する学科(2年)の2つがありました。その後も私立大学が開校し(甲種3年・乙種2年)、1960年には、現薬剤師法・薬事法制度が作られ、翌年施行されました。その後1981年特定薬剤治療管理料設置によりTDMの導入、科学的分析を調剤業務へ生かす道が開け、1986年の「医療法改正」で包括医療、調剤所として薬局ならびに薬剤師が記載され、1982年「第2次医療法改正」で医療人の枠組みの中に入る。1996年薬剤師法改正により医薬品の適正使用のため情報提供の義務ができる、というようになってきました。(別紙A)
アメリカの教育は、2002年より6年制になることや、イクスターンシップ(カリキュラム内で病院へ)・インターンシップ(カリキュラム外で薬局へ)の制度など学校教育の中にヘルスケア・投与量・コミュニケーション学・臨床病院実習・在宅医療実習といったカリキュラムが組まれているのが非常に良い。6年制になったときには、クラークシップという6種類の専門実習を選び学校の外で学ぶカリキュラムが最後の年に組み込まれるようになる。20世紀の施す医療から21世紀にはファーマシューティカルケア・リスクマネージメント・QOLに貢献していこうということが薬剤師の理念になっていくと思う。健康人も外来患者も入院患者も在宅患者にも薬剤師は、ドラッグストアーや病院、調剤薬局で関わっていきます。コミュニティーファーマシストとしてカウンセラーの役割を果たすことができる薬剤師の育成、日本型ファーマシューティカルケアの確立ができていければよい。(別紙B)
●シンポジウム
【黒岩】薬剤師の地位や環境は大きく変わりました。大学では、臨床の勉強へ行くことを奨励しています。学生は、看護婦さんの手伝いをするだけでも十分勉強になります。健康に関する管理とは自分で管理することが一番大事である。例えば、身近な事ではご飯は腹八分目に食べるetc・・・。 私は、医食同源ではなく薬食同源であると考えます。
【永田】4月1日より介護保険が施行されました。日本は病気の人の内48%が65歳以上で世界一の高齢社会である。疾病者が高齢者にかたまり、2000年は亡くなる方の55%が高齢者です。寿命が延びた事により、長い間疾病に対して薬剤を使いつづけ、また2〜3ヶ所の医療機関へ定期的に通うのが現在の日本の特徴です。そのため昔は、1つの薬品の服用で起こる副作用に対してしか注意が払われていませんでしたが、最近では、複数薬物の副作用による事故によりいろいろな薬物の相互作用について重点をおくようになってきました。死亡原因の第4位が医薬品の副作用によるもので、その中でも体質的なアレルギーなどの原因は23.8%しかなく、その他は相関性の副作用である。また、医療従事者がミスを犯す時の危機管理のために研修等も必要であると考える。
厚生省は病気にならない体作り――予防医学を10年計画の方針として決定しました。それには、薬剤師が栄養学・生化学・臨床科学の知識を持ち、薬品の安全性を確保・選択しながら関与していくことが求められている。またアメリカではダイエターファイバー(健康食品)の分類がされている。日本では、医薬品・医薬部外品以外の食品(健康食品を含め)になってしまうと安全性の面がすごく落ちてしまう。そういった事を薬剤師が良く理解し、正しい知識をもってリスク管理していくことも求められていると思う。
【曲渕】薬剤師の生涯教育、ヘルスケアに対して何を学んでいかなければいけないのか考えなくてはいけない。分業自体が薬剤師の目的になってしまっている。医薬品適正使用のための一つの手段であることを忘れてほしくないと思う。現状を見ていると手段が目的自体になってしまっているような気がする。また、医療点数の改正では、本来は当然するべきである事を点数をくれるから仕事をするような感じがある。
医薬品の適正使用は、質的向上と経済効果であり、必ずファーマシューティカルケアに必要なことである。病院薬剤師は薬の情報は持っているが、患者とのコミュニケーションが取れない。反対に開局薬剤師はコミュニケーションスキルはあるが医薬品に関する適正な情報は持っていない。このような2極化された薬剤師の現状がある。患者に対する教育プログラムで、カウンセリングスキルとコミュニケーションスキルがとても重要である。患者がどれだけ分かっているか判る薬剤師を目指してほしいと思います。
【平野】アメリカでは薬剤師がもっとも信頼される職業である。それは何故か? 日本との法制度の違いだが、ドライブスルーファーマシーというものがある。特に長期治療の処方箋薬が多く、前もって薬局へ取りに行くことを通知しておくので成り立っている。薬剤師が病気の改善、副作用、併用薬の管理まですべて行う。これは、ファーマシューテカルケアというのではないか。薬局で点滴や注射までするのがアメリカの薬剤師。身近にあり、最後まで責任を持って面倒見てくれる。まさにファーマシューティカルケアが現実に現れた姿ではないでしょうか。
ファーマシューティカルケアの今からできる事とすれば、例えば、大型門前薬局では多種多様の新しい薬剤にふれ知識を養うことができる。また調剤薬局(マンツーマン)では、医師に対する疑義紹介や処方医との確認、処方提案など大型門前薬局ではできないことができる。コミュニティーファーマシーでは、患者の個人生活、習慣、職業、遺伝を知ることができる等があげられる。ドラックストアーでの調剤、OTC教育どうするかということは今後重要になってくると思われます。
自店では、大型薬局、マンツーマン薬局両方の良いところを取り入れる努力をしている。薬歴の全店共有などがその1つだ。そのような努力のおかげで、薬物の相互作用や併用について患者自身が興味を持つようになった。
薬局としての信用を得ていくこともファーマシューティカルケアに向かっていくことになるのではないだろうか。
【武藤】ヘルスケアの延長線上にファーマシューティカルケアがあり、それは薬剤師が仕事をしていく上での一番の基本概念になっていくと思う。医薬分業は方法論である。患者に対して責任をもてるかどうか?投薬が終わった時点で自分の仕事が終わったと思っていないだろうか?患者が治ったかQOLの改善・結果を見なければいけない。治ったのか治らないかの責任を持っているのが薬剤師の仕事である。
アメリカの薬剤師は日本のように生涯ライセンスではない。薬剤師として仕事をしていることや規定の講習を受けていないと薬剤師の資格はなくなってしまいます。アメリカの大学では、コミュニケーションスキル(アサーション)、注射のカリキュラムがファームDの薬学の教育カリキュラムに入っている。アサーションとは薬剤師・医師・患者の主張を表しています。患者をサポートしていく教育カリキュラムがアメリカでは組まれています。日本でも薬剤師が患者のパートナーになっていかなければいけないと思います。アメリカも昔は日本と同じで患者とコミュニケーションを取ってはいけなかったが、患者のために良いと思うことをする、患者にとってのシステムに代わりました。
アメリカの薬剤師に阪神大震災のとき何をするかと聞いたら、彼らは、疫病を防ぐ為に予防接種をすると答えました。日本の薬剤師はなんと答えたでしょう。彼らは、薬局がないので医者と一緒に薬を届けると答えました。両方とも大事なことですが、もっと日本の薬剤師も積極的に臨床の現場に参加するべきでしょう。
●シンポジウム(デスカッション)
【黒岩】先ほど言い足りなかった点について何かありますか。適正使用についてはどうでしょうか。
【曲渕】経済的、薬学的側面から適正使用を考えなくてはいけない。昔、薬剤費を国家予算で決めて、制度で縛って削減していたときがあり、そのときイギリスでは、薬剤師が必要であるか、ないかという議論が巻き起こっていた。そんなときアメリカの新聞は、薬剤師は薬の使用量を減らし、薬剤費を減らすことができたので必要だという記事を載せた。そのときは、その記事で一応の終息となりました。日本でも次の薬科制度が話し合われるとき、政府としては薬剤費削減の方向で話し合われるだろう。
ファーマシューテカルケアの概念は薬学的・経済的要因の適正使用において欠かせないと思う。
【黒岩】薬科大学を出た人にだけ、薬剤師の国家試験を受けさせるのには問題があると以前から問題になっています。薬剤師には過疎化があります。ここで問題なのは、薬を中心としたものではなく、患者に対するファーマシューティカルケア、医療の心があるかどうかが問われているように思います。アメリカでの薬学部の数や薬剤師の数はどうでしょうか。
【武藤】アメリカでは薬学部はカルフォルニア州では4校、ワシントン州は2校と各州に数校しかありません。日本のように1学年数百名の生徒がいることはなく、1つの大学の薬学部人数が約60〜80名である。全米で2000〜3000名と少ない。 【黒岩】一方日本では毎年約9000名が確実に卒業している。
【平野】過疎問題では、日本でも議論が始まっているテクニシャンの問題が挙げられると思う。アメリカでは、薬剤師が調剤をするという概念は薄れている。テクニシャンとは専門学校を出た者に与えられる資格である。アメリカでは、ほとんど包装単位での錠剤の処方である。そのおかげで、薬剤師は服薬指導、患者とのコミュニケーションに特化している。日本へすぐにそれを取り入れるという話になると、薬剤師が職能を奪われると考えるのか、それとも自分たちの本来の職業をより国民経済の上で効率的だと勧めるのか、どちらに向かっていくのか問題だと思います。
【武藤】テクニシャンの問題は、人件費削減等の点でドラッグストアーの中でも出てくると思います。5年以内にテクニシャンを日本で導入したら、薬剤師は要らなくなるでしょう。
アメリカのテクニシャンの場合、週給制の肉体労働者、ブルーカラーとされています。基本的には1年間専門学校に通います。今までは調剤はテクニシャンがやり、薬剤監査・処方内容の管理・カウンセリングは薬剤師が行っていました。最近では、1年半から2年勉強したテクニシャンが調剤だけでなく薬剤監査も行うようになるなど準薬剤師的な存在となりつつあるようです。アメリカの薬剤師には、調剤は誰でもできる業種だという発想があり、患者管理を中心に考えその事に絶対的な自信を持っている。
日本でも学校教育の中でもう少し医療人としての概念にふれる事ができれば、過疎の地域でも、困っている人をサポートしていく人が増えるのではないかと期待している。
【黒岩】大学でも過疎の問題は考えてはいるが、なかなかうまくいかない。その辺はどうでしょうか?
【小野】やはり過疎については、まず国立大学などで何かアクションを起こしてくれないと私立大学ではなかなか難しい。授業の一環で過疎の地域に行ってもらうとか、卒業後3〜4年過疎地域で働いてもらう等の条件付の奨学金制度等はどうだろうか。しかしその際には、金銭面など地方自治体の協力とサポートが必要だ。
【黒岩】大学と自治体との金銭の話し合いや、奨学金の対象をどう決めるかについては問題が多いだろう。
政治の問題をとってみても薬剤師はケチでまとまりがないので、医師会のように政治面で強くなれない。そういった場に薬剤師としての代表を出していければ薬剤師の社会性が見えてくると思うのですが、どうでしょうか?
【平野】薬剤師の社会性について、調剤は薬剤師しかできないそれはそうあるべきだと思う。民間の企業としてファーマシューティカルケアの目的は何かと考えるとき、周辺分野で隠れた医療人材が相当いるのではないかと思う。例えば当社では薬剤師約70名に対し栄養士が約130名もいる。ドラッグストアー、調剤薬局のどちらにも配置している。ドラッグストアーでは、赤ちゃんの栄養について、風邪をひいて胃腸が悪い時どのように栄養を取るか、腎臓病の人にはどう塩分を控えるのかを教えたり、アドバイスをする。薬を売るということは健康を売るということである。調剤薬局では事務員をしてもらい、ドクターと組んで糖尿病教室をしてもらったり、チ―ム医療としての薬剤師の地位を考えている。
【黒岩】調剤薬局の一つの新しい形ですね。薬剤師の倍近く栄養がいるのはすごいことです。
医薬品の適正使用について言えば、老人医療にたくさんの薬が使われ、そのために寿命が延びているがその薬の副作用が死亡要因の第4位であるのは我々には大変ショッキングである。病院からもらう薬を止めたら体の調子が良くなったという話も聞きます。
【永田】コンプライアンスをしっかりして飲んでなくても治療に影響がなければ、それを医師にフィードバックし薬剤をカットしていく、そういう患者を見つける努力をし、必要な最低限の薬を患者へ渡すというのが本来の姿である。薬の相互作用はどんどん報告がきているし、薬×薬の相互作用だけでなく薬×食品の相互作用も考えられる。そういったような薬についての疑問点・確認は薬剤師に聞いてくれるよう薬剤師会としてはお願いしています。今飲んでいる薬の安全性や健康食品についての質問が多い。
【黒岩】医食同源とは健康を維持して病気にかからない、その延長には代替医療がある。健康食品を含めた意見があれば、お聞かせください。
【永田】毎年、苦情で多いのは健康食品についてである。効能を訴えるのは、特定保健用食品でなければいけないのだが・・・。正しい情報を消費者に伝えていかなければこういった苦情は減らないでしょう。
【黒岩】健康食品は日々の食生活のバランスの中で考えていかなければいけないと思います。コミュニケーションスキルについてもう少しお話いただけますか?
【曲渕】健康食品の日本の市場は通信販売が多い。これは、健康を相談する地域の薬剤師の信頼感がないということではないのか。地域の顔が見える薬剤師に薬学的・学術的裏付けのある健康食品を提供できるような仕組みを作れば、薬局にも市場がもっと広まっていくのではないか。
アメリカでは、まず予防医学的な考えから薬剤師が患者を指導する。血糖値等の測定結果に即した健康食品等を勧める。医学的根拠に基づき商品を勧めるといったシステムができつつある。それでだめだった人が病院へ行く。
コミュニケーションスキルについて今どのようなトレーニングを行っているか紹介します。実際に模擬患者を使ったロールプレイングによってコミュニケーションスキルの向上をねらっています。SPを使って教育を行っている。
【黒岩】コミュニケーションスキルはとても重要です。ロールプレイングを通して患者の立場にたってお話する事はとても大事なことです。
【永田】教育の部分でもう一つ付け加えると、長崎では大学院生になると病院等への研修で24時間医師と同じカリキュラムで勉強させています。最近では臨床もわかる薬剤師が出てきている。
【黒岩】話は尽きないとは思いますが、時間を過ぎておりますのでこの辺でシンポジウムを終わらせていただきたいと思います。ご質問等ある方はいらっしゃいますか?
【質問1】365日24時間医療時間体制は非常に大切だと思います。サンキュードラッグさんとしてはそれについてどうお考えですか。また武藤先生の「21世紀の薬剤師と薬局のために」の中ではテクニシャンを実際に養成していると書いてありました。自分でも自店でテクニシャンを育成していますが、そこではどのように育成しているのかお教えください。
【平野】365日24時間体制は非常に良いと思いますし、可能性も探っております。もうすぐ1店舗そういった体制でできると思います。また24時間とはいかなくても地域に1店舗は22:00前後まで営業している店があります。しかし24時間体制にするには、やはり企業としてそこに経済性がなければいけない事、薬の備蓄の問題、管理薬剤師の他店舗での勤務禁止等の法律問題などたくさんの解決しなければいけない問題があります。
【武藤】365日24時間医療体制についてそれを行っている友人に聞いたところ、社会性はありますし、薬局としてニーズに応えていきたいと思うがいろいろと大変だといっていました。
日本でのテクニシャンとはもちろん調剤はしません。薬剤師が調剤に専念できるようにトレーの片付けやラベル貼りなどの役目を担っていくでしょう。また、本日話題になっておりました、コミュニケーションスキルの方法論・理論は機構の中で広めて行きたいと思っております。健康食品では、前臨床のデータアップをし皆さんへ情報の提供をしていきたいと考えています。
【質問2】新人の薬剤師が始めて社会に出たとき、国家試験のために勉強したことは役には立たないとまず言います。私もそう思います。物を知らない、成分は知っているけど実際の薬のことを知らないですね。薬剤師なら当然知っているだろうと患者が思っていることを知らないし、コミュニケーションもできない。常識的な社会通念も知らなすぎる。先ほど大学6年生の話もありましたけれども、もう少し学校の教育の中で幅広い薬剤師としての仕事があるということを学んでほしい。また、早い段階でベテランの薬剤師と現場をみられる場があればよいと思う。
薬剤師はやはり男性よりも女性のほうが多くその意識の低さが気になります。女性の方にももっと高い意識を持って仕事をしてもらえるような教育になればと思います。
【小野】やはりなるべく早い時期に現場を見られる機会があればよいと思います。また、社会的にもっと魅力のある職能・職業になっていけば男性も増えるし意識も高くなると思う。これからも教育の充実をもっと考えていかなければいけない。
●終わりの言葉
今日 21世紀にはクリティカルパス、PBM等科学的根拠に基づいた医療がなされ、アウトカムマネージメント、結果評価が大きなウェイトを占めてくるかと思われます。おそらく品質保証が大切になってくると私は考えます。
すぐに結論が出るようなテーマではありませんが、今後の参考になる事例になったのではないでしょうか。市場の再建、競争、ネットワークはこれからのキーワードになってくるかと思います。
また来年、皆様と今日のようなデスカッションの機会をもてるかと思います。
今日紹介しました福岡セミナーの内容につきましては、各先生のお話いただいた内容を要約し、掲載させて頂いております。内容等について表現など適切でない点があるかも知れませんが、ご了承願いたいと存じます。
次回会報は来年の1月発行予定です。
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